7/25“声とギターの夜vol.3” ライブ・レポ
2010年07月26日

ino(Vo.) 石井真由美(G.) ロドリーゴ熊本(G.)
“声とギターの夜vol.3”
トリオになって3回目になりました。いつものように三々五々、時間になったらいつの間にか決まった顔ぶれがそろうのが何だが面白いライブです。inoちゃんも当店でライブを始めて長くなりますが、継続は力なりで、決まったお客様が決まって集まるって凄いことです。やっぱりPenny Laneを支える看板シンガーですよ。
前回ライブに引き続き、ロドリーゴさんのギターソロが入ったことによる相乗効果でinoちゃんのボーカルもより自由で伸びやか。inoちゃんの『Chega de saudade』は久しぶりに聞いたんだけど、シンプルなようで複雑なメロディーラインが素晴らしい曲だね。inoちゃんの声はそんなメロディーラインの曲がよく似合います。
それからこの日、inoちゃんと石井さんに一足早くお誕生日プレゼントをいただきました。
わーい、ありがとう。
長くライブに来ていただいているミュージシャンのみなさんは、お友達とも仕事仲間とも違う、強いて言うなら親戚に近いような関係(プライベートな事までは知らないけど、ちゃんとどこかで繋がっているよう)で、いつも一緒に楽しい時間が過ごせるのが、当たり前のようだけどうれしいひと時です。
前の日にはBETTY NOTEのお二人も近くまで来た足で顔を見せて下さいましたし、そんなふうにライブ以外の時にも顔を見せてくださったり、いろんなお話を聞かせて下さったり、コミュニケーションをとっていただけるのがとても励みになってます。
7/18三原ミユキ・中村ヨシミツ ライブ・レポ
2010年07月20日

三原ミユキ(Vo.) 中村ヨシミツ(G.)
当店の定番ライブとなったお二人のライブです。7回目か8回目です。どっちだかわからなくなってしまいました。梅雨が明けて暑い日差しが差し込む中のライブになりましたよ。大勢の方にお越しいただきました。
最近のミユキさんの選曲は、ジャンルを越えて幅広いレパートリーから歌って下さいます。シャンソンではいつも日本語訳詞のものを歌われることが多いのですが、この日のフランス語の『ラ・メール』は、パリのカフェになったような気分になりました。素敵。他、ヨシミツさんのオリジナル曲や美空ひばりの歌謡曲など、どれも情感が伝わってくる声と音が心地よく豊かな気持ちになれる時間でした。
ミユキさんのライブでは、ちょっとした発声練習のレクチャーや、一緒に歌ってみるコーナーがあり、歌を歌うことが好きなお客様が集まり熱心に参加されています。この日は、今年覚えているとちょっとカッコいいあの曲をミユキさんの弾き語りで一緒に歌いました。
ミユキさんもMCで『正しい発声をするとどうしてもしわがよったりして変な顔になってしまうので恥ずかしいのですが、そんな顔のしわのより方も発声法の参考にして見ていて欲しい』と言われておりました。
やっぱり、プロのテクニックに少しでも近づくには、生の演奏から得るものはたくさんあるということですね。
阪神タイガースも上昇気流で、この日もついついタイガース談義に花が咲いたのですが、珍しくアンコールは『六甲おろし』じゃなかったですね(笑)。
6/25大山裕 ライブ・レポ
2010年06月26日

大山裕(Vo./G./P.)
2ndアルバムが完成したばかりの大山さんのライブ。
当店では3回目のライブなのですが、3回連続雨降りとなってしまいました。個人的には雨降りの夜にしっとりと歌を聞くのは嫌いじゃないですけど。
ライブの方は、今回はオリジナル曲のみ。そのニューアルバムからもたくさん歌っていただきました。新曲も、ライブ定番曲も、意気込みが伝わってきましたね。
岡山に活動拠点を移してちょうど半年ぐらいとのこと。
プロとして活動している以上、ライブ内容には結果が求められますが(本当はお客様にお金をもらって演奏を聴かせる以上プロもアマも関係なくクオリティが求められますけど)、今はまだ“岡山のみなさんに認知されているかどうか”という点では、結果が出ない時期だと思っています。
岡山に来て、1年後、3年後、5年後、どのようなミュージシャンとして存在していたいか、大山さんが描いているであろうビジョンに向かって、今は何をするべきなのか、何が大切なのかをしっかり見極めて活動することが出来れば、そして何よりも大山さん自身が音楽を心から楽しんでいれば、自ずとよい方向へ向かって行くのではないかなと思っています。
で、ここからは個人的な感想なのですが、昨日のライブの内何曲かは、弾き語りではなく、打ち込みをしたものをバックにして、いわゆるカラオケでの歌になりました。就実高校のオーケストラにより録音されたものが1曲あるのですが、その曲について大山さんがMCで、『生のオーケストラをバックにして歌うのは気持ちがいい、生オーケストラの迫力も聴いてみて欲しい』と言われておりました。
そう言う気持ちがあるのであれば、カラオケではなく、例えば今のギターの弾き語りにベースとドラムスを加えたぐらいの最小編成で十分なので、生バンドを作って歌ってみることも考えてみたらいいんじゃないのかな。
打ち込みの面白さはCDで伝えられるのだから、
せっかくのライブでは、やっぱり歌だけではなく演奏も生の気持ちよさを伝えて欲しい。
どの曲も、生バンドで気持ちよく歌う姿を見てみたい。
聴いていてそう思ったんですけど、いかがでしょうか、大山さん。
6/23赤木りえ・林正樹 ライブ・レポ
2010年06月25日

赤木りえ(Fl.) 林正樹(P.)
赤木りえさんと林正樹さんのデュオ・ツアー初日の倉敷。
あれ、この曲何だっけ、聴いたことあるんだけどどの曲かつながらない、でも何だかとても爽快でカッコいい…。
そんな1曲目はカルロス・リラの曲。そうだそうだ、あの曲だ。でも二人のアレンジが、私が知っている曲とぜんぜん違っていて、フルートとピアノの音色で一気に爽快な空気に変えた、そんなライブの始まりでした。
赤木りえさんは、当店にはコンスタントにお越しいただいておりますが、ピアノデュオは初めて。キエレス・マテではもちろんフロントを務められておりますが、りえさん企画のリーダーツアーって、実は最初にお越しいただいて以来ではないのかしら。だから、今回のライブは、りえさんのフルートが最初から最後まで満喫できそうでとても楽しみにしておりました。
実際に、ピアノデュオでは、今までギターをバックに演奏されていた曲と選曲がまったく違っていて、初めて聴く曲がほとんどで、ノリノリというよりはじっくり聴かせるムーディな内容でした。もちろん、渾身のフルートソロもたっぷりありましたしね。
今回、Penny Lane初登場のピアニストは林正樹さん。
最近、素晴らしいピアニストにお越しいただいておりますが、林さんもまた他のみなさんとは違った個性を持つピアニストでした。
私の感じた印象では、とっても人間味あふれるピアニスト。泥臭いという意味ではなくて、自然の中に生きる一生命体としての人間、唯一言葉と英知を持ち合わせた生物としての人間。林さんの様々なオリジナルナンバーの世界とその表現力からは、そのような世界が伝わってきました。スケールが大きな曲があったり、独自のテーマで作曲された音遊びが面白い曲があったり。何でも、干支にまつわる曲や、50音の曲(今回はその中から『ソたち』というソの音ばっかりの曲を演奏して下さいました)を順番に作曲されてるそうなんですよ。林さん、とても気配り上手で、落ち着いていて穏やかで、りえさんのような大先輩からも重用されるのも頷ける、引き込まれるようなお人柄なんですけど、実は面白キャラなんでしょうか(笑)。テーマが面白すぎます。興味深いです。
で、複雑なメロディの曲もあるんですけど、りえさんも見事に演奏されるんですよね、初見で。ちょっと大変そうでしたけど。

そして、最近すっかり恒例になってきました、りえさんのプチ・クラシック・コーナー。
今回の演目は実は前回のライブの後からほぼ決まっておりました。しかも、フルート奏者なら誰もが一度は吹いてみたいドップラーの『ハンガリー田園幻想曲』。だんだん大作になったきたわねぇ~などと言いながら決まりましたよ。倉敷ライブの聴きどころとなりました。私もフルートファンのみなさんのためにちょっと力を入れてアピールしてしまいましたよ。何と言っても、倉敷はりえさんのクラシックが聴ける数少ない場所になってきましたからね。大入り満員のお客様でお迎え出来て本当によかった、よかった。
で、今回のドップラー、どうだったかというと、実は私の方が緊張しちゃって全然覚えていません(笑)。でも、この曲のCDを聴いたときに、すぐにりえさんが吹いている姿が想像できたのですが、スローな部分、早いフレーズ、軽快なリズム、表情がころころと変わる壮大な名曲を麗しい音色で聴かせて下さいました。
後半は、林さんのピアノソロ(ピアニシモの出し方とか抜群に上手かったです)の後、『悲しい酒』『月の砂漠』と会場から思わず“おっ”と声が上がる曲を、りえさん節で吹き上げ、また林さんのピアノもそんなりえさん節にがっぷり四つで絡まりあって、最後はファンキーな『モルダウ』で本編が終了。
『モルダウ』良かった~。かっこよかったわ~。最高。
りえさんが参加している『Four Colors』というユニットのアルバムにも収録されていてそれがお気に入りだったんですけど、二人のバージョンで生で聴けると思わなかったので、大感激でした。
デュオっていう最小編成は、音の絡まり具合がシンプルに伝わってきて私は好きなんです。名プレイヤーであればあるほど…。そんな二人の作り出す音をじっくり味わうことができた贅沢なライブでした。熱く(暑く)盛り上がり、早くも夏ライブ全開となりました。
素敵な音楽・素敵なお二人との一期一会の出会いを喜びつつ、“今度はいつ会えるのかしら?”的な切なさも入り混じったこの日のライブでした。
6/11きよふみ・大西てつじ ライブ・レポ
2010年06月12日
大西てつじ(Vo./G.)きよふみ(Vo./G.)
お久しぶりに登場の大西てつじさんが今回紹介して下さったのが、玉野出身の弾き語りスト・きよふみさん。お二人のジョイントライブとなりました。
前半は大西てつじさん。
Penny Laneの窓からの景色がとても気に入って下さっていて、ついつい癒し系の選曲になってしまったとか。しっとりめの、でも情感豊かな曲を楽しませていただきました。もちろんラストは『Kurashiki』で盛り上りました。大西さんと言えばやっぱりこの曲です。
後半はきよふみさんが登場。
1曲目から、きよふみワールド全開。はかなさと力強さを持ち合わせた歌声は、曲によって表情を変えながら、バリエーション豊かな楽曲の数々をご披露いただきました。ギターのアレンジ・演奏も上手かったですね。ギター1本で見事に世界観を表現されていました。ホントにね、どの曲もそれぞれ個性的で存在感があるんです。
この日印象的だったのが、お二人それぞれが、お互いのファンなのだということ。大西さんはきよふみさんの歌を、きよふみさんは大西さんの歌を、一人のファンとして楽しまれているその関係が素敵だと思いました。
特に、弾き語りというソロワークをしている人は、一人の世界から抜け出せなくなりがちなのですが、お二人の場合は、同じように音楽をしている仲間(人間)がいて、またその仲間の音楽が心から良いと思えて、それを生で聞く喜びを感じる事ができるからこそ、それぞれ自分だけが歌うことが出来るオリジナル楽曲を生み出し、それを上手く表現していけるのでしょうね…。当たり前の事のように聞こえるかもしれませんが、音楽に携わる人にとって重要なことのように思います。他人の演奏を聴く事に喜びを見出せない人が、どうやって自分の演奏で他人に喜びを与える事が出来るのでしょうか…。
お二人の素敵な関係から、そんな事を改めて感じたライブでした。
5/29ノリコ・馬場・坂上 ライブ・レポ
2010年06月01日

伊藤ノリコ(Vo./G.) 馬場孝喜(G.) 坂上領(Fl.)
すっかり定番になってきた伊藤ノリコさんのボサノバライブ。
しかし、今回は今までのメンバー編成とガラっと変わってフレッシュな初夏のボサノバライブになりました。馬場さんと坂上さんの同じ歳の新進気鋭のお二人を加えてのトリオです。
今回は坂上さんがいるので、フルートの音色がピッタリ似合う夏らしいボッサを中心に、『コルコバード』『フェリシダージ』といった定番曲も織り交ぜつつの構成。沢山の人に歌われている『コルコバード』ですが意外にもノリコさんは初めて聴きました。素敵だった~!!。他のどの曲もフルートがメロディアスに彩っていて、終始、いい組み合わせ、良い選曲を感じながら聴いおりました。
馬場さんは、約3年ぶり2回目の登場です。
前回初めての時も、上手いなぁ~と思いましたが、今回じっくりリードギターを聴かせていただいて、テクニックはもちろんなのですがそれ以上にムードで勝負できるギターリストになられたなぁ~という印象です。この日のメロディアスな選曲はバッチリ馬場さんの魅力も楽しめるものでしたね。お客様からも思わず“ええギター弾くなぁ~”とのお声も。
坂上さんも昨年の秋に続いて2回目。
実は、今回のライブは前回のライブから半年しか経っていませんが、ググッとフルーティストとしての存在感が強まりました。
大技・小技、ありとあらゆる引き出しを駆使して、解き放たれたような演奏。ワンフレーズ(ひと吹き)が何と長いこと!! しかもそのワンフレーズに中には次々と押し寄せるような音のうねりが続いてやってくるんです。これはちょっと男の人じゃなければ出来ない力技。リコーダー・ソロも圧巻だったし。これは、例えばギターが好きで聴きに来られたような人にとっても目からウロコのプレイでした。
馬場さんと坂上さんの二人のデュオの時にMCでポロッと言われてましたが、まさに二人でやりたい放題(笑)。聴いている方も、“もう好きにして~”って言いたくなるほど。
そんな演奏が実現できたのは、馬場さんと坂上さんが同じ歳で音楽的趣味も良く合っていると言う事に加えて、ノリコさんが上手く導いていたんでしょうね。何か、3人がとても良い関係で演奏出来ていたっていうのが一番印象的でした。
Penny Laneは大御所がライブに来ますので、お客様も耳が肥えるし、特にギターリストとフルーティストはハードルが高いんですけど(笑)、私個人的には大満足でした。皆さまそれぞれお気に入りのアーティストはいらっしゃると思いますが、そんな皆さまにもぜひ足を運んで聴いていただきたい組み合わせでした。自信をもっておススメです。
ノリコさんも凄いスピードでギター弾き語りが板に付いて来ましたが、今回のライブでまだまだ今後のニャンコ・ボッサが進化していきそうなそんな期待でいっぱいになりました。
5/16ino・石井真由美・ロドリーゴ ライブ・レポ
2010年05月17日

ino(Vo.) 石井真由美(G.) ロドリーゴ熊本(G.)
“声とギターの夜vol.2”
この3人でのライブは、ロドリーゴ氏の命名で、このようなライブタイトルがつきましたが、inoちゃんの声とツインギターの音色が心地よく響く静かな夜のライブ。
2回目とあって、前回よりユニット感がより強まってきた感じがします。
ライブ前に2回ほどPenny Laneでのライブ練習があったのですが、その様子も合わせてみているとそう思います。ロドリーゴ氏が加わり、ギターソロが入っただけでなく、アレンジ面でもさまざまな提案がされ、inoちゃんと石井さんが今まで2人でしていた曲もグッと深みが増してきました。思わず笑っちゃうような音遊びが盛り込まれたり、新しいinoちゃんのボーカルスタイルが始まったと言えるかもしれません。
しかし、練習から本番までロドリーゴ氏は女性二人とのライブで終始楽しそうだわ。今まで衣装は真っ黒トレンチばっかりだったのに、なんか薄い色のジャケット着たりマフラー巻いたりしてるしねぇ⌒⊥⌒ゞ。
ちなみにinoちゃんブログにてセットリストがご確認いたただけますよ。
5/1BETTY NOTE ライブ・レポ
2010年05月04日

Betty(P.) 中山恵一(B.) 高野憲治(Ds.)
今まではアコースティックな編成でのライブでしたが、今回は堂々正式メンバーでのライブになりました。久々のドラム入りのライブになりましたよ。
響きが良いPenny Lane。内心ドキドキしながら本番を迎えておりましたが、始まってみると音がとてもまとまってるの。なんだかいい感じ。もちろんアコースティックなライブに比べれば賑やかノリノリなのですが、BETTY NOTEがもつ本当の世界を楽しませていただきました。
以前から『オリジナルナンバーはドラムも入らないと完全な世界ではないのです』とお聞きしておりましたが、納得です。いわゆる“キメ”の部分が各曲に複雑に盛り込まれていて、それが3人でピタっと爽快に決まるんですよ。もちろん2人でも決まるんですが、やっぱりドラムが入るとそのキメの部分が明確に、鋭く聴こえてきます。何回かデュオで聴かせていただいた曲も違う曲に聴こえるほど。
そして、ライブの最後には、前日のライブに引き続いて『シーズンベストな演奏が出来ました』とのお言葉をいただけました。ベストな演奏を披露していただけるのはライブハウス冥利につきるというヤツです。お客様は少なめでしたが、この日も演奏者とお客様との間で密な関係がうまれてベストな演奏に繋がったのだと思います。実際にお客様からもそのような感想をいただけましたし…。
ホントにね、BETTY NOTEは聴いとかなきゃもれなく損しちゃうよ~と言うライブです。
この日も本邦初公開の新曲もあったのですが、次回は、夏にレコーディングを終えてのレコ発ライブになるだろうとの事。ますますの活躍が期待されるグループですので、興味があるけどなかなか足を運ぶきっかけが見つからない人も、ぜひ次回のライブは思い切って足を運んでみて下さいね。
4/30DiVa ライブ・レポ
2010年05月03日

高瀬“makoring”麻里子(Vo.) 谷川賢作(P.) 大坪寛彦(B.)
今回のDiVaのライブは、ある熱心なmakoringのファンの方の、“倉敷でmakoringの歌が聴きたい”という思いが行動を生み、あれよあれよと言う間に話が進んで実現したライブです。思わぬご縁とタイミングが結びついたビッグなライブ。私も決定した時はドキドキしてしまいました。倉敷の大勢のDiVaファンのみなさんに集まっていただき、大入り満員・大盛り上がりのライブになりました。
DiVaの音楽とは、谷川俊太郎作品を中心とした日本語の現代詩にメロディをつけて歌っているのですが、“まず台詞ありき”のミュージカルの舞台を見ているかのように、想像力で心象風景を描き立てられるライブ。人間が持ち合わせる複雑な感情を、子供でも分かるような優しい言葉でつづられた詩はどれも面白く、makoringの歌声とそれを彩る演奏が見事に詩の風景を描き出して、私達の心へまっすぐと届くのです。それは、文字で詩を読むよりも、朗読を聴くよりも、より深く詩の世界が届いてくるようで、1曲1曲が持ち合わせる短いストーリーをしっかりと楽しむ事が出来ました。私もいろんな想いをめぐらしながら聴いていました。お気に入りの曲もいっぱい出来たし。
ライブ構成は、新旧のDiVaの代表曲を網羅したセットでした。ファンのみなさんには、それぞれこの日に聴きたい曲があったらしく、一喜一憂しておられるようでした。
私はリハーサルの様子から、この日のライブは濃厚なものになりそうな予感がしておりました。しかしDiVaの3名は初めてのライブハウス(谷川さんは7年ぶりの2回目)で、びっしり40名のお客さんが身じろぎ一つせず真剣に聴く様子は、もちろん始まるまで想像がつかなかったようで、ライブも終盤にかかると、“今日はこんなにすごいライブになるとは思わなかったよ”とか、“コンサートホールでの演奏に近い密度の高いライブになりました”と言うお言葉が聴けました。誰もが納得するベストライブを倉敷のお客様に届けていただけたのが嬉しかったです。makoringの歌声は気持ちよくどこまでも伸びていき、谷川さんは終始絶好調、大坪さんのベースは温か味溢れる音でやさしく包み込んでおりました。
アンコールの『Take me to a recoad shop』では笑顔いっぱいで盛り上がり、さらにWアンコールでは『さようなら』で思わずホロっときてしまいそうな感動に浸りながら終わりました。
Penny Laneのお客様はいつも熱心に聴いてくださるのですが、それでもまれに見る、演奏者とお客様が一体となる盛り上がりを見せた素晴らしいライブになりました。
また来てくれるかな。また来てくれるといいな。
やっぱり日本語の歌っていいなって改めて思いました。
また、谷川さんのHP、まこりんのブログでもこの日のライブのお話が早速アップされていますので、合わせてご覧くださいね。
4/16大山裕 ライブ・レポ
2010年04月17日

大山裕(Vo./G./P.)
4月だというのに、東京では雪なんかが降っているらしい肌寒い夜、倉敷でも冷たい雨が降っている中、“久しぶりに歌ってみたくなった”という雨にまつわる歌からしっとりと始まったこの日。岡山県を拠点に活動中のシンガーソングライター大山さんの、オリジナルソング中心のライブでした。
先日英田サーキットで国歌斉唱の大役を見事に務められたとのことで、この日のライブでも『君が代』を聴かせて下さいました。ばっちり、サーキットで聴いてみたかったですね。
他にも、リクエストコーナーでは、思いもがけない『千の風になって』のリクエストに応えてくださいました。何でもおじいちゃん・おばあちゃんには人気らしいのですが、ライブで歌う事はまず無いらしく、貴重な歌声が聴けました。
あいにくのお天気とあってか、お客様は少なめで少し残念でしたが、“みんな来れば良かったのにな~”と思うくらい充実した内容でしたよ。少ない人数だから逆に空間に一体感ができたのかも。
音楽や演劇と言った舞台芸術は、プレイヤー、お客様、そして空間の3つの要素から成り立っていて、相互に関係しています。もちろんどれ一つ欠いても成り立ちませし、どれかが違えば全く違うステージになります。
プレイヤーには、“ここのお店は良いお客さんが集まるからいい演奏が出来るな”と言っていただけ、お客様には“あのプレイヤーの演奏はこのお店で聴くと格別だな”と言っていただけるような、そんな空間作りを目指しています。
Penny Laneは大山さんのようなソロワークをされている方には特にピッタリのアコースティックな空間であると思っています。大山さんに限らず他のプレイヤーもみなさんにも思っていますが、“岡山県内あちらこちらで聴く機会はあるけれど、Penny Laneで聴くのが一番堪能出来るよね”と、大勢の皆さんに足を運んでもらえるお店になるよう、頑張らないとね。
4/11三原ミユキ・中村ヨシミツ ライブ・レポ
2010年04月12日

三原ミユキ(Vo.) 中村ヨシミツ(G.)
定番となってきました、三原ミユキさんの里帰りライブ。もちろん中村ヨシミツさんとのデュオです。
この日は、なんと、ミユキさんのギター弾き語りを倉敷で初披露!!ヨシミツ先生に習って密かに練習していたようですよ。春らしく『さくら』の弾き語りでした。
今年の春ライブスケジュールのちょうど中盤に差し掛かったのですが、続けて様々なジャンル・年代の方のライブを聴いてきて、何度もお聞きしている二人のライブですが、改めてふたりの熟練した演奏は見事だと感じたこの日です。安定感あるミユキさんのボーカルと、何気なく弾いているようでギター1本だけでも単調にならないよう歌の世界を鮮やかに彩る伴奏。当たり前のように演奏している二人ですが、そこには確かな経験や技術を感じさせる演奏です。
私達と同様、阪神ファンのお二人。デーゲームの様子が気になりつつのライブでした(笑)。もちろんラストは『六甲おろし』。歌い終わってライブが終わると、タイガースもちょうど藤川球児選手と城島選手ががっちりと握手をしておりました。めでたしめでたし
。 4/9eminob ライブ・レポ
2010年04月11日

溝口恵美子(Vo.) 田中信正(P.)
春の“eminob”ツアー、『さくら横丁』。
昨年秋に続いて、お二人のデュオでは2度目の登場になりました。
溝口さんの歌は当店でも何度も聴かせていただいておりましたが、昨年の秋、初めてeminobのライブを聴いた時に、思わず口をポカンと開けて聴き入っている内に、あっという間に駆け抜けていってしまったような、想像以上のパフォーマンスだった事を良く記憶しています。それぞれも強烈な個性の持ち主ですが、その二つが反発することなく、でもしっかりと主張しながら音が重なり合っていく様が圧巻でした。今回は2度目なので、その音の響きをじっくりと楽しみましたよ。
今回は、遂に溝口さん待望リーダーアルバムがこのeminobのデュオで完成し、一足早いお披露目との事で、CD収録曲を中心に、『春の小川』など春らしい曲を間に挟みこんだ構成でした。童謡や唱歌の変幻自在なアレンジでは笑顔があふれ、シンプルに聴かすオリジナル曲ではそのメッセージが心にグッとくる瞬間もある、相変わらず泣いたり笑ったりのエミノブ劇場。その間の音のやり取りは、一瞬でも気を抜くと違う世界に飛んでいってしまうかのようなスリリングな展開で、音のキャッチボールと言うよりはテニスの早いラリーみたい。恵美子さんのどんなスマッシュも的確に返してくれるノブさん(あるいはその逆)という、二人の確固たる信頼関係があるからこそなのが良く伝わります。自由に歌い上げるノブさんの眼力がめちゃくちゃ強い。とにかく、遊び心満載で、自由奔放なやりとり(そもそもお二人ともそのようなキャラクターなんですが)が、面白くて、スゴいんです。
今回も前後半で衣装チェンジがあり、溝口さんはどちらも桜色の春バージョン。しかも後半は二人とも着物を羽織っての登場。ノブさんが黒い着物(紋付?)を着てピアノを弾く姿が何とも不思議。
しかし、改めて聴いて、ノブさんは上手い。
近年、当店のライブでもピアニストが来られる機会が増えましたが、ノブさんは唯一と言ってもいいくらいクラシックも弾けるジャズ・ピアニスト。ノブさんの音のキレはクラシックの正確なタッチがからくるものだろうし、右手と左手が複雑に絡み合うアレンジはクラシック曲を彷彿とさせます。コンサートホールに孤高に響き渡るピアノの音色のよう。
ライブが終わってから、“ペニーレーンはやりやすい、ピアノデュオでこんなにやりやすい会場はあんまり無いんだよ~”と言っていただけました。以前から他のみなさんにも音の響きが良いと言っていただいておりましたが、最高の相性の二人の最高のパフォーマンスが、最高の環境でみなさんに聴いていただけたのなら嬉しいなあ…と思いました。
今後も、CD発売を気に活躍が期待されるお二人ですが、eminob聴くならぜひ倉敷で…ってね!!。
4/3michi-kusa ライブ・レポ
2010年04月05日

ino(Vo.) miki(Vo.) 石井真由美(G.)
約1年ぶりとなるmichi-kusaの3人でのライブ。
女性3人でわきあいあい、終始笑顔が絶えない楽しいステージとなりました。
ライブ内容とはかなり脱線してのお話になりますが、ライブ前にinoちゃんと少し話しをした内容から、この日私は少し感慨深くなってしまったのです。
今月のライブスケジュールの話題をしていた時に、“こんなに素敵なミュージシャンが来るお店のライブメンバーにいることがすごく嬉しい”とinoちゃんが思わず感極まってしまったのですが、
いやいやそうではなくて、“inoちゃん達や、去年解散してしまいましたがヘノチーニョグループのメンバーが、ペニーレーンで良いライブを続けて来てくれた事が、今のペニーレーンに繋がっているんだよ”って私は思っているのです。
アマチュアでもお客様からチャージをいただける演奏が出来るグループ、且つ、私達親子との信頼関係を大切にしてくれて、仲良く一緒に頑張ってくれる人達。
そのような人達との出会いが結果として、良質のライブを提供出来てお客様に喜んでいただけるお店に成長していけるんだと気が付いたのが、ヘノチーニョグループでありmichi-kusaの3人(当時は別のバンドでしたが)のライブが始まった頃からでした。挨拶もそこそこに、ただその日のライブをこなして帰ってしまうような人でも、ライブスケジュールは埋まるかもしれないけれど、そうではなくて、数は少なくても信頼できる人にハートフルなライブをして欲しいと考える、今のスタイルに自信が持てる様になりました。
ギターリストの宮野弘紀さんとであったのもその頃で、以後プロのミュージシャンの間でも、最高の演奏をしていただけて、しかもペニーレーンでのライブを楽しみにして下さる皆さんの輪がどんどん広がっていきました。
日本のトッププロのライブが数多く開催できるようになったのも、inoちゃん達やヘノチーニョグループのみなさんがお客さんやスタッフとしても支えてきて来てくれたから。時には(いつも?)無理をお願いすることもあります。だってお客さんが来なかったら、素晴らしいミュージシャンを呼ぶことが出来ないですから…。だから、inoちゃんが言う“素敵なミュージシャンが集まるお店”でいられるのは、毎回足しげくライブに駆けつけて下さるお客様に加えて、やっぱり地元のライブメンバーの協力もあってのことなのです。
私もプロからアマチュアまで、この7年間で沢山のライブを聞くことでかなり勉強になりました。演奏技術について難しいことは分かりませんが、例えば選曲・アレンジ・MCどれ一つをとっても、その良し悪しでステージに大きく影響することとか、私なりに毎回のライブの良かった点や悪かった点を感じる事が出来るようになりました。これは間違いなく数多くのライブを聴く事でしか気づかない事だと思います。音楽をしていない私でもこれだけ分かるのだから、演奏活動をしている人がそれを知れば間違いなく良いステージが出来るようになるはずです。そうやってお店と一緒にライブも成長しながら続けてきてくれた事はありがたいことです。
今月でちょうどオープンから7週年。
期せずして、3月末からGWまで、近年Penny Laneライブを支えてくれた演奏者のみなさんのライブがずらっとそろいました。中でも、オープン1回目のスペシャルライブ以来約7年ぶりにライブが決まった谷川賢作さんは、不思議なご縁で決まったのですが、このタイミングで再びお越しいただける偶然がビッグサプライズです。
そんなこんなを思い出しながら、お店のライブスタイルを模索していた時期に出会って以来、ここまでずっと支えてきてくれた3人のライブを聴いておりました。
ありがとう。これからもよろしくね。
ライブレポからずれてちょっと語ってしまいました。すみません。
詳細はinoちゃんのブログでどうぞ⌒⊥⌒ゞ。
3/29フラメンコジャズトリオ ライブ・レポ
2010年03月31日

伊藤芳輝(G.) 鳥越啓介(B.) 仙道さおり(Per.)
ちょうど1年前に大好評に終わった、日本屈指のフラメンコギターリスト伊藤芳輝さんと地元出身の人気ベーシスト鳥越啓介さんのフラメンコ・ジャズが、今年は女性パーカッショニスト仙道さおりさんを加えたトリオになってやってきました。人気が高く久々に満員御礼のライブとなりましたよ。
セットリストは、伊藤さんのオリジナルナンバーが中心。
スパコネでお馴染みの曲も、プレイヤーが変わるとまた違った印象になります。伊藤さんも様々なプレイヤーによって、ご自身の曲に化学反応が生まれるのが楽しいのだろうなあと思いながら終始聴いておりました。特に、早いフレーズの曲で、いつもならバイオリンとユニゾンするところをベースでユニゾンしていたのが圧巻。勿論寸分のずれも無くぴったり。倉敷でも人気がある哀愁漂う名曲『ファナ・ルビア』もソロがかなり盛り上がりがある情熱的なアレンジになりました。その前には意外にもオヤジギャグがウケましたしね。
また、現在放送中のNHK人形劇『新☆三銃士』のサウンドトラックからも“ロシュフォール”のテーマを。毎週欠かさず見ている私には、鳥越さんの細いベースがロシュフォールに見えてきました(笑)。この曲がね、かっこよかったですね。特に仙道さんの入れる様々な音が、薄ら寒い印象をさらに強いものにしておりました。
今回初来店の仙道さおりさんですが、お客様から彼女のプレイに期待の声を本当に多くお聞きしておりました。昨年末、都筑章浩さんが来られた時に“パーカッションとは叩くのではなく奏でる楽器”とお話されていたのをとてもよく覚えていて、今回私も密かに、仙道さんの女性ならではの奏でるパーカッションプレイを楽しみにしておりました。実際にその演奏は、“奏でるパーカッションプレイ”と言うのが正にキーワードになっていて、カホンをメインに女性らしい軽やかさと、かわいらしい味付け、ドラマティックな演出が随所にちりばめられておりました。タンバリンソロも盛り上がりましたね。
ライブ終盤は、『ベサメ・ムーチョ』『ビリンバウ』と言ったラテンの曲を挟みつつ大盛り上がりでライブは終了。
昨年のデュオでは、あの手この手を繰り出す鳥越さんに対して余裕の貫禄で音を返している伊藤さん…という印象がありましたが、今回のトリオでは、鳥越さんと仙道さんの押しも押されぬ勢いとテクニックに、否応ナシにのせられて盛り上がっていく伊藤さんという構図になっていたように感じました。この1年間、伊藤さんを中心にこの3人でいい感じで演奏を積み重ねてきたことが今年のトリオでのツアーに繋がったのでしょうね。
伊藤さんのギターなら何度でも聴きに来たいと言う、当店のライブでファンになったお客様が何人もいらっしゃいます。そんな伊藤さんに、実力と人気を兼ね備えた鳥越さんと仙道さんが加わった今回のライブ、お越しくださった皆様は間違いなく“何度でも聴きたくなるトリオ”だと感じられたのではないでしょうか。
もちろん私もその中の一人です。このまま春の定番ツアーになるかどうかは分かりませんが、またこのトリオでのライブが実現するといいですよね。
3/13ナマステ倶楽部 ライブ・レポ
2010年03月15日

野崎伸二(シタール) 矢吹隆裕(タブラ) フェリーペ中村(ギター)
新創作インド音楽グループ・ナマステ倶楽部の単独ライブ。
いつものインド音楽ライブとは少し違う客層で、意外と女性ファンやカップルが中心に集まり、2階ギャラリーがいっぱいになりました。今年に入ってコンスタントにライブ活動を展開してきたナマステ倶楽部だけあってか?毎回こんな感じなのだそうです。いったい誰のファンかな(笑)。
肝心のライブの方は、インド古典音楽からビートルズのカバー、そしてナマステ倶楽部のオリジナル創作ナンバーまで、インド音楽に馴染みがない人でも存分に楽しめるバリエーションに富んだ内容。中でも、フェリーペさん作曲のオリジナル曲が、異国情緒たっぷりでロマンチック感も漂っておりました。この辺が、女性やカップルのファンが多い秘密なのかも。
まずは無事に大盛況で倉敷デビューは終了。
来月もイベント出演が決まっていて、何だか引っ張りダコですね~なんて話をしましたが、創作インド音楽が岡山で静かなブームになるかもしれませんよ。
しかし、カメラのセッティングに勤しんでいたら、ずっこけちゃってご迷惑おかけしました⌒⊥⌒ゞ。ビミョーに腕が痛いです。これも思い出?。



